中小企業診断士のHACCPの考え方(JFS規格を中心に)-6

この度、ブログのテーマをもう一つ加えて【HACCPの考え方】を折々に発信していきたいと思います。
最近、日本発の「食品安全マネジメント規格」であるJFS規格A/Bの監査員研修を修了しましたので、
JFS-B規格の要求事項に私なりの解釈を加えて発信します。
(ただし、あくまでも私の考えであり、あなたが属する組織にそのまま当てはまらない場合がありますので
ご注意ください)
なお、JFS規格の要求事項は以下の「日本食品安全マネジメント協会」のHPからダウンロードできますので、

今回は、食品安全マネジメントシステムの要求事項7(FSM7)「資源の管理」です。

FSM 7
資源の管理
経営者は、組織の食品安全を確保するための取組(本規格におけるハザード制御(HACCP)及び適正製造規範(GMP))を実施するために必要となる経営資源(ヒト・モノ・カネ)を確保しなければならない。

ガイドラインには次の通りに書かれています。

☆考え方、具体的事例
○ 経営者は食品安全を確保するために、経営資源(ヒト・モノ・カネ)を利用できるようにします。
○ 経営資源は限りがあるため、優先する事項を決め、工夫をして効果を最大化し、食品安全の確保を合理的に実施するようにします。
○ 具体的な経営資源とは以下のとおりです。
・ ヒト:従業員(人数・力量)など
・ モノ:建物・内装・機械・器具・設備など
・ カネ:食品安全活動に利用する資金
○ 合理的実施の例1:研修
・ 外部研修なども多くの従事者を研修に出すとコストが大きくなり、定期的に行うことが困難になりますが、一人が研修を受けて、内部研修を行い水平展開すれば、組織内全体で最新の情報を共有することが可能です。
○ 合理的実施の例2:内装
・ 長期間の施設利用により劣化している場合、すべてを一度に修復するのではなく、食品安全に直接影響するものから順番に優先順位を決めて、数年にかけて内装環境を整えることも有効です。

とても具体的で、経営するうえでは当たり前のことですね。
私は、経営資源(ヒト・モノ・カネ)にもう二つ付け加えたいと思います。
それは、時間と情報です。
食品安全活動をするためには、時間が確保されていないとできません。製造に追われて時間がなかったから器具や機械の洗浄殺菌が十分にできなくて、食品の菌数が増えたりすることはよく耳にします。また、時間はタイミングという意味もあります。タイミングの良い迅速な経営の意思決定が円滑な企業運営には欠かせません。
もう一つの情報は、経営情報や生産情報、販売情報、顧客情報、労務情報、給与体系、評価体系などすべての情報を開示して、自分は自分の役割として何をどうすれば報われるのか、ひいてはお客様に貢献できるのかを理解することは従業員全員の意欲向上と全社一丸の経営につながります。

次回は、【FSM 8 文書・記録の管理】を見ていきます。

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