中小企業診断士のHACCPの考え方(JFS規格を中心に)-10

この度、ブログのテーマをもう一つ加えて【HACCPの考え方】を折々に発信していきたいと思います。
最近、日本発の「食品安全マネジメント規格」であるJFS規格A/Bの監査員研修を修了しましたので、
JFS-B規格の要求事項に私なりの解釈を加えて発信します。
(ただし、あくまでも私の考えであり、あなたが属する組織にそのまま当てはまらない場合がありますので
ご注意ください)
なお、JFS規格の要求事項は以下の「日本食品安全マネジメント協会」のHPからダウンロードできますので、

今回は、食品安全マネジメントシステム(FSM)の要求事項12「不適合への対応」です。

「原材料(容器包装資材を含む)、半製品、仕掛品、再生品、手直し品及び最終製品について、安全性に問題が出てくる可能性があるものは使わず、出荷しないためのルールをつくり、それを実施していなければならない。」

ガイドラインには次のように載っています。
●考え方、具体的事例
○ 本要求事項は、最終製品に至るまでの途中段階それぞれにおいて関門を設けて、不適合がある際に止める役割を担っています。
○ 原材料(容器包装資材含む)、半製品、仕掛品、再生品、手直し品及び最終製品について、安全性に問題がでてくるものは不適合の扱いとなります。該当する組織は、責任者を決定し、手順に基づいた管理を行い、不適合となったものが意図しない利用や誤出荷しないように管理します。
○ 不適合は検査活動による発見以外にも、業務活動中の発見のほか顧客苦情による発見などが考えられます。
○ 各工程において不適合の発見をするために、事前の製造手順や検査手順をしっかり決めておくことが効果的です。
○ 不適合が発見されるということは悪いことだと認識すると、現場から報告が上がりにくくなるので、不適合が発見できる工程管理ができているという認識を持つところから始めます。
○ 発見された不適合品は、誤った使用ができないよう、識別・隔離などを行います。
○ 不適合品は廃棄または修正(再加工、手直しなど)を実施します。
○ その後、再発防止が必要な場合はFSM13を実施します。

※黄色のマーカー部分が特に重要です。事前に手順(ルール)を決めて、不適合を発見したら識別・隔離を確実に行うことが商品事故を未然に防ぎます。例えば、金属検出機で金属を検出する手順を決めて、金属検出機が反応したのに、その反応品を誤って適合品に混入させてしまうのは、製造現場ではありがちなことです。
反応品の専用ボックスを設置する。反応品には赤いマジックペンで大きく×印をつける。などの識別のための工夫が必要です。
※ガイドラインに「再発防止が必要な場合はFSM13(是正処置)を実施します。」とありますが、必要な場合を誰が判断するのでしょうか?
 これもあらかじめ手順で決めておかねばなりません。通常は、HACCPチームや食品安全責任者が判断します。

次回は、FSM13 是正処置です。

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